共感マーケティングには思いがけず炎上…ということがある

定期的に大企業の女性がらみの炎上事件が起きます。私も女性関連の商品企画をしている身なので、このような事案が起きるたびに危機管理的に企業と情報共有しているのでメモ的に残しておきます。これは皆様に向けた「評論」ではなく、私が一緒に仕事をしている化粧品やアパレルの企画チームのみんなの「心構え」として共有できたらと思っています。

ちょうどいいブス炎上事件

https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12268-141193/

ーーーモテない美人より、モテるブスーーー

わかるわかる!山﨑ケイさんの「女性自らの自虐ネタ」だからこそ、共感できて面白いと感じられるものを、第3者であるメーカー(今回はテレビ局)が発信してしまうと、ハァ?ムカッ!イラッ!と不快感を与えてしまう。「共感マーケティングが重要」と、言うは易しですが、距離の保ち方が難しい。

リアルな場でも、自虐ならいいけど他人に言われると傷つくっていうシーン、若い頃にたくさんあった記憶があります。若い女性はとっても傷つきやすい。男性や同じ女性でも30代以上(個人差あります)だったらなんとも思わないことが、10代、20代だととてつもなく打撃になることがあるのです。

昨今、年齢や性別で分類をするのはリスクがある話ですが、女性ターゲットの企画の話なのでお許しを。もちろん、心無い一言で傷つくのは人間誰しも同じです。

ただ、若い女性の場合、コミュニティ内でニコニコとかケラケラ笑って自虐してネタ化していることが多いので要注意。楽しそうな若い女性の様子を見て、よし、へー、こういうの好きなんだなって思うのを共感マーケティングとは言わない。表面はそう見えるけど実は…と、その真意も汲み取ることが共感マーケティンということなのかなと思うのです。それを意識しても起きてしまうかもしれないから、これはあくまでも後付けの論理になってしまうのだけど。社内の若い女性にヒアリングして予防策になるかというと、完全ではない。やはりマーケティング周りの女性は一般の女性の感覚とはちょっと違うので。

…とはいえ、長期的に見れば若い女性関連の炎上騒動、過去にクライアント様とはルミネや資生堂や紀伊国屋書店の例を共有しました。ファンの熱量が高いほど騒ぎは大きくなるのですよね。今思うと忘れている…。「お客様のインサイトに近づこうとした結果、たまたま思ったのと違う結果に出てしまった」というだけの話なので、ブランドを損なう問題にはなっていないようです。

だからといって「まぁでもさぁ、炎上して認知度上がって結果オーライなんじゃない?」という話は禁句です。女性を明るく楽しく幸せにする企画のために必要なことを考えていきましょう!

ドラマは高橋メアリージュンが出てるし面白そうだから全録する!