「モノが売れなくなった」と言われますが、実は20年も前から同じようなことは言われ続けています。でも、「こんな時代だからこそ、女性ビジネスにはブランディングや商品企画は重要である」そのようなことに多くの企業が気づき始めたのはごくごく最近のことです。
そんな中で、「女性ならではの感性を生かして」というサービスが増えていますが、わたしたちはその言葉が大嫌いです。わたしたちの会社のスタッフはすべて女性なのでそのように捉えられることが多いのですが、そういう会社ではないのです。
そもそも、「女性」と一言で表現することが企画の世界では間違っています。女性、女、オンナ、ギャル、ガール、女子・・・あらゆる「女性人種」が存在する日本では、もう「わたし」という「個人女性」の感覚や感性やセンスは応用が利かないのです。
今、最も必要とされるのは、「女性のプランナー」ではなく、「プロのプランナー」ではないでしょうか?日々の仕事で強く感じるのは、個人の感覚や感性やセンスに頼るケースがあまりにも多いということ。だから、企画が通ったり通らなかったり、企画が通っても現場担当者によって売れたり売れなかったりする。
プロとしてもっと論理的で根拠があって科学的な商品企画方法があるのではないか?そんなことを考え続けて「女性潮流研究所」という実践型のトレンド研究プロジェクトを立ち上げたのは2005年のことでした。この女性潮流研究所での研究活動によって、論理的で根拠のある「企画」が可能になり、多くの結果を出し続けています。
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