『オンナの問題』

ジューンブライドの時期で結婚特集が多い一方、働くことや悩みに関する特集も同じくらい見られたのが今年らしい点。特に悩みに関しては、以下のように切実だ。

「友達には聞けない『25歳の保健体育』」（ｗｉｔｈ）、「気になってたことお応えします　大人女子の健康相談室」 （ＩｎＲｅｄ）、「問題先送りの『アラフォー世代』に喝！」（婦人公論）など。

ｗｉｔｈは20代、ＩｎＲｅｄは30代、婦人公論は40代以上がターゲットの雑誌だが、20代で気になっていたことを、30代、さらには40代にまで持ち越している女性の姿が思い浮かんで大変興味深い。

男性に比べ、複数のことを並行して行える器用さがあると言われる女性たち。それが裏目に出るのか、色々な問題を同時に抱えてしまいがちだ。問題のレベルも、プチ悩みから人生設計に関わるものまで…。言うなれば、女性の人生は「お悩みの幕の内弁当」。

「あの服、黒を買うかベージュを買うか…」などの楽しい選択でさえも「悩み」になるから、日々、小さな悩みに心を占められて、真剣に考えるべき問題に関しては、「とりあえず置いといて」となってしまう傾向があるのかもしれない。

「オンナの問題」は、好不況に関わらず存在する。しかし、世界をとりまく不景気感に影響されて、ついついマイナス思考になってしまう女心は確かに存在する。小さい点ではあるが、マーケッターとしては意識しておくべき点だと思う。