シック・気品がトレンドとされているこの秋シーズン。今月の女性たちのエモーショナルトレンドは、それに反しているようだ。
上にあげた見出しのように、派手じゃないと意味がない、地味なのはもはや罪悪という気分がそこはかとなく漂っている。
こういう時代のファッションや美容は、トレンドをなんとなくやって自己満足というわけにはいかない。 ファッションだったら「新しいアイテム買いました!」という気分が盛り上がるもの美容だったら、「わかりやすい即効性のあるもの」に注目が集まる。「やるからには効果を出したい!」という気分に火をつけることが肝心だ。
ちょっと前まで頻出だった「品格」という言葉は姿を消し、今では、前、あるいは上だけを見て、自分の欲望に忠実に、まっしぐらに突き進む女性像がメインを張っている。
お嬢様系ブランドカタログとして名を馳せたJJが「やりすぎ、盛りすぎ…ただのビッチになってませんか?」と問題提起。ウラを返せば、今、普通におしゃれを突き詰めるということは、「やりすぎ、盛りすぎ」になるということ。
「盛り」を流行らせた元祖は「小悪魔ageha」だ。今どき女子には、キワモノ寸前というほどの派手さを受け入れたり、好んだりする気分が幅広く蔓延している。
age嬢のファッションやメイクには、ピンクとかキラキラとかデカ目のような普遍的な「可愛さ」や「キレイさ」がちゃんと存在している。だからこそ、一般的な女子もそれを嗅ぎ取って支持をしている模様。
やりすぎ、盛りすぎの中にも、可愛いエッセンスさえあればイケるということ。つまり、「盛りギャル」は、新しい人種ではない。この「派手・過剰・極端」のエモーショナルトレンドを体現したカワイイの進化系なのだから。
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